黙ったまま、家まで送ってくれた。 別れ際、頑張って笑おうとするたっくんの顔を見て やっぱり好きだって思う。 失いたくない。 どうしたらいい? どうしたらこの不安はなくなる? 別々の人間なのに、 相手の全てを知るなんて 無理なんだよ。 それに たっくんは物じゃない。 あんたの物じゃないんだよ… 作り笑顔で『ばいばい』って言い合った私達。 自分の部屋で抜け殻のように 壁を眺めてた。 もう涙も出なかった。