「永輝さんは今、どこにいるんですか?」



僕がそう聞くと、ユウヤさんは真っ直ぐに夜空を指さした。



「あそこ」

「………?」



バカな僕は、その意味がすぐに理解できなかった。



「永輝さん、死んだんだよ」



――――?



はっきりとそう言われてもなお、僕は理解できない。

やっぱり、僕はバカなんだ。


そして、諦めが悪いんだ。

やっとの思いで理解しても、僕はそれがウソだと笑った。