……おまえらに言われたかねぇよ。

僕は行動と言葉が伴っていない2人に心の中で言い返した。





兄ちゃんは有言実行な人だった。

その日のうちにユウヤさんと連絡を取ってくれたらしく、翌日には会えることになった。

ユウヤさんは昼間はガソリンスタンドでバイトしているから、時間のある夜に会うことになったわけだけど……。



「……晶、おまえ大丈夫か?」

「はっ、はいっっ」



現役の暴走族だから、夜は当然、仲間と一緒につるんでいた。

僕は彼らの溜まり場になっている人気のない公園へと連れて行かれた。

公園の横に堂々と路駐している、派手に改造されたバイクと車がずらりと並んでいる。



僕は、気が遠くなりそうだった。

だけど、もう、後には引けないし、引くつもりもなかった。



「よぉ、浩二」