僕は、玲奈の一生懸命な告白に心を動かされてしまって、付き合うことにOKを出した。


次第に僕はどんどん玲奈を好きになっていって、玲奈が僕を思う以上に、玲奈を好きになっていた。


幸せな毎日だった。



だけど。

僕は、たった今、玲奈に告白を受けたあのバス停で、玲奈に振られてしまったんだ。





「そりゃあ、仕方ないわ」



教室に入るなり、親友の幸喜にグチ半分で一部始終を話す。

幸喜は同情するわけでもなく、あっさりと返した。



「他に好きなヤツできたんなら仕方ねぇじゃん。他のヤツを好きな女と付き合い続けることの方が、よっぽど辛いって」


「……けどよー。オレら、昨日までフツーだったんだぜ?」


「それは玲奈ちゃんの優しさってもんじゃないのか?」


「そうかなぁー」