翌日。 HRが終わると、安藤と俺は担任に呼ばれた。 「二人とも、まだ色々と落ち着かないとは思うんだけど…昨日の騒ぎでテストが受けられなかったから、今日は別室で昨日と今日のぶんのテストを受けることになってるの。] そう言って眉を下げて申し訳なさそうに、場所は二階の理科教室よ、と続けた。 俺と安藤は、同時に顔を見合わせる。 不適な笑みを向ける、安藤。 薄い唇が動いた。 「…負けないぞ?」 俺もそれに笑って返す。 「上等だ」