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「あ、あっ、あーん……」


 あたしが喬の愛撫に応えるかのようにして喘いだ。


 彼は後ろからあたしのバストを、乳腺に沿って丁寧に愛撫する。


 自分の胸が揉みしだかれている感覚をしっかりと味わった。


 やがて喬の腕があたしの下半身へスルスルッと伸び、あたしたちは二人してベッド上で交わり始める。
  

 互いに多少汗臭いのは分かっていたし、実際、デオドラントを軽く振っているので、あたしも彼もお互い様だった。


 あたしたちは二人でゆっくりと交わり続ける。


 二人でオーガズムへと達する瞬間まで。


 そして最初は正常位で交わっていたあたしたちは体位を変え、あたしが上に乗った。


 考えてみれば、騎乗位は男性の陰茎が膣奥に直接当るので、一番気持ちいいのだ。


 それにあたしはなぜかしら、乗る方が好きなのだった。