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 その日、あたしと喬は二人でベッドに横になり、一緒に過ごした。


 丸々一日二人きりでいると、あたしも彼も休みボケで、曜日の感覚がなくなってしまう。


 だが、その日の夜はあたしたち二人が揃って仕事なのだった。


 あたしは喬の部屋から出勤するつもりでいたし、彼も一度仮眠を取ってから、店に行く手筈のようだ。


 あたしたち二人は昼間の時間しっかりと体を休めながら、夜の準備をしていた。
 

 やがて辺り一帯が暗くなり、あたしも喬もゆっくりとベッドから起き上がって、あたしが、


「ちょっとシャワー借りてもいいかしら?」


 と喬に訊く。


「汗流すんだろ?」


「ええ。昨日からお風呂入ってないから、体綺麗にしていかないと、店の子から何言われるか分からないからね」


「ゆっくり入浴して」