今日は、3年になって始めての三者面談だった。
女子は、出席番号の36番から40番まで、放課後、残るように言われている。
三者面談には、どこの家でも、たいてい、ママが綺麗にお化粧してやって来る。
だけど、あたしんちには、ママがいない。
あたしが3つの時、病気で死んだから。
1週間前、会社から帰ってきたパパに、三者面談のことを言ったら、
「おお、そうか。こまったな」って、顔をしかめた。
「その日は、どうしても外せない用があるんだ」って。
判ってる。パパはとっても忙しいんだ。
だから、あたしは、自分の事は何でも自分でやらなきゃならない。
「まいも、もう来年は高校なんだから、自分に責任を持てよ」
これがパパの口癖。
だから、あたしは、お隣りの世話好きのおばちゃんに、三者面談に来てくれるように、頼んだ。
おばちゃんは、一応、遠縁の親戚。
ママが生きていた頃からお隣りに住んでいて、ずっとあたしのことをかわいがってくれている。
おばちゃんは、
「まいちゃんは、本当に素直でいいこねー」
そんなふうに、あたしの人格を決めつけている。
おばちゃんのことは嫌いじゃないけど、話していると、何だか、息がつまりそうになる。
女子は、出席番号の36番から40番まで、放課後、残るように言われている。
三者面談には、どこの家でも、たいてい、ママが綺麗にお化粧してやって来る。
だけど、あたしんちには、ママがいない。
あたしが3つの時、病気で死んだから。
1週間前、会社から帰ってきたパパに、三者面談のことを言ったら、
「おお、そうか。こまったな」って、顔をしかめた。
「その日は、どうしても外せない用があるんだ」って。
判ってる。パパはとっても忙しいんだ。
だから、あたしは、自分の事は何でも自分でやらなきゃならない。
「まいも、もう来年は高校なんだから、自分に責任を持てよ」
これがパパの口癖。
だから、あたしは、お隣りの世話好きのおばちゃんに、三者面談に来てくれるように、頼んだ。
おばちゃんは、一応、遠縁の親戚。
ママが生きていた頃からお隣りに住んでいて、ずっとあたしのことをかわいがってくれている。
おばちゃんは、
「まいちゃんは、本当に素直でいいこねー」
そんなふうに、あたしの人格を決めつけている。
おばちゃんのことは嫌いじゃないけど、話していると、何だか、息がつまりそうになる。

