まぁ、それで今に至るわけで…



「何かカップルって感じがせぇへんし…。」


私はふてくされたようにブレザーのポケットに手を突っ込んで大股出歩いてみた。



「何ふてくされてんねん!」



そう言って彼は私の頭にポンと手をおいた。


思わずドキッとしてしまうけど、素直やない私は

「人の頭を手の休憩所にせんとって下さーい!」

なんて言ってしまう。



「素直じゃねー!」



翔太はクスクス笑って私のブレザーのポケットに手を突っ込んで、私の手を引っ張り出した。



「俺の休憩所はこっちや。」



キラッキラの笑顔で言うもんやから素直になれない自分がバカみたい。



それでも素直になれないバカな私は、めっちゃ嬉しいのに口から出た言葉は



「――ア、アホやないの…!?」




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