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「優太!それ私のやし!」



「ぼさっとしとるからいらんのかと思ったし。」



「ふざけんなアホー!」



最近“優太”と呼ぶことに違和感がなくなってきた。



翔太も特に怒らなくなった。



「つーか何でお前おんねん。文化祭くらい2人で回らせろ。」



ぶっきらぼうにギロリと優太を睨む翔太。



それを優太はおかしそうに笑顔で

「いーやっ♪」



「「…。」」



そう、今日は文化祭。


クラスの出し物は特になく、ブラブラ出店を回っていた。