あんなに怒ってたけど、さすがに妊娠なんてせんやろ。 そう思ってた。 ヤったのは夏休みのあの日の1回だけ。 毎日のように遊んでたけど、色々なところに出掛けていった。 皮肉なことにこの時間が今までで一番楽しい時だった。 楽しい時はあっという間過ぎていってしまう。 こんなときでも新しい芽は土から出ようと眠っているんだ。 「佳英……ありかとう。」 「当たり前や。」