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「澪…。」
「――ん…。何?」
昨日夜遅くまで起きてたせいもあって寝てしまっていた。
「大丈夫?」
優太はそう言って、スッと私の左頬を撫でた。
「泣いてた。」
「な、何でもないよ。」
「嘘や。」
まっすぐ私に向けられた視線が痛くて、キョロキョロ反らしてしまった。
あ、宇美大人しく寝とる。
てか、道路脇にわざわざ止めたんやん。
「俺が澪の嘘、間違うはずないやろ?……何かイヤな夢見たん?」
優しく微笑む。
あー…。
それ反則やろ。
そんな優しく微笑んだら私が正直に話すん分かってるやん。



