パシッ!



「何してんねん。優太!人の彼女たぶらかすなや言うてるやろ!?」



「は?…俺は“足を捻った澪”を病院に連れて行くだけやで?」



「じゃあそれは花川先生が行けばええことやろ!」



今にも掴みかかりそうな2人。



間にいる私、めっちゃ怖いんやけど…。




「うっさいわ!あんたら!!……ウチが一緒に行くし!」



え…。



なんと仲裁に入ったのは



「か…佳英……?」



クールな佳英だった。



「澪ちゃん行こ?」



私は手を引っ張っられて救護所を後にした。



去り際に見た2人の顔は呆然としていて、アホ丸出しだった。