「……は?」
キャッキャ言っている私の後ろから聞こえてきた低く、ドスの効いた声。
でも私の大好きな声。
「翔太!」
機嫌がいい私はパッと振り返ると、そこにいたのはめーっちゃ機嫌が悪い翔太。
―――な、何かあったん…?
声からして機嫌が悪いのは分かったけど、予想以上に機嫌が悪くてビックリした。
「あれ?翔太君、委員の仕事はどうされたんです?」
わざとらしく言う優太に翔太は更に機嫌を悪くした。
「あ?…お前に関係あらへんやろ!」
「ちょっと翔太!何キレてんのよ!」
「別にキレてへんし。」
そうふてくされる翔太。
「俺ら病院行かなあかんから、じゃあな!」
優太は私の手を握り歩き出す。



