「運動会ももうすぐ終わるから、一緒に病院に行きましょうか。」
「俺も行くー♪」
笑顔で手を上げる優太。
「あら?ただ、先生の車で帰れるから一緒に行きたいだけじゃないの?」
「ふふふ。」と笑っている花川先生。
「俺は澪が心配やからさぁ…♪」
「それじゃあ、連れて行ってくれる?」
「「え゛?」」
「手紙書くから、受付に渡してね?」
そう言って、違う子の手当てをし出した。
「あーあ、優太が行くなんて言うから私まで歩かなあかんなったやんか!」
バシバシ優太の腕を叩いた。
「痛い痛い…!!分かった分かった!チャリで連れてってやるから!」
「え?ホンマに?」
キラキラの眼差しを向けると優太は髪をクシャッとかきあげた。
「……あぁ。」
「やったー!さすが優太!」
ニコッと笑顔を向けた。



