困った顔を向けると、宇美は首を傾げて続けた。 「今度ね、パパの絵を書くからお家でパパをよく見てきなさいってゆーこ先生が…。」 「…。」 なるほどねぇ…。 宇美はパパの顔を見たことないからなぁ…。 どうしようか━━ …あ! 「━━あんな?パパは今遠いところにおんねん。やから、優ちゃんの顔を書き?」 優ちゃんはもちろん優太のこと。 アイツにはいっつも世話かけっぱなしやし、ホンマの父親みたいなこともしてもろてるしな。 “第2のパパ”ってことでええんちゃうんかな?