Monochro world



泣き止んだ私は、さっきあったことを話した。




翔太に会ったこと



赤ちゃんに対して言ったこと




もう、翔太は戻ってこないこと




「――…そんな感じ…。」




側にあったティッシュに手を伸ばして、鼻をかんだ。




「―――いつ…。」




「ん?」





「アイツ腹立つー!!」




「うわっ!」




急に立ち上がってギャーギャー怒っている佳英。




「アイツあったかい赤い血ぃ流れてへんのやない?」




「ぷっ!」




あまりにも怒っている様子を見ているとおかしくて、思わず笑ってしまった。




――何か、あったかいな…