―――――――――――…… 厚手の上着とマフラー、手袋を着け、優太の横を歩いた。 「ここでええよ。」 そこは私ん家から数メートル先の電信柱の側だった。 「今日はありがとな?めっちゃ楽しかったわぁ!」 「いや、そらこっちのセリフや。ありがとう。」 ニコッと笑うと、優太は苦しそうな笑顔をしていた。 なんでそんなに苦しそうなんやろ…? そんなことまでしか頭が回らんかった。