Monochro world




顔を洗って帰ってくると、宇美がボーっと真っ暗なテレビ画面を眺めていた。




まだ寝ぼけとるな…。




パッとテレビを付けて、


「ゆーたー!朝ですよー!?」

優太を起こして、


「宇美、顔洗ってき?」



「ふわぁ~い…。」



それから朝ご飯を作り始めた。



「えぇ!?もう朝!?」



まぁ、お馴染みのように優太がギャーギャー騒ぎ出した。



――朝からうるさいなぁ…。



「澪、俺もう大学行くな!」



そうバタバタと出て行った。