「あ。先生…」 「ん?…おー!立川! お前体調はもうかまんのか?」 担任の林先生は、男の先生。 生物を担当していて、何故か常に白衣を着ている。 「体調はもうええんです。」 病んでたんは心の方やし…。 そんなことを知らない先生は笑顔で「そーかそーか!」と嬉しそうにしている。 「そんなことより、先生にちょっと言わなあかんことがありまして…。」 ちょっと声を潜めて、真剣な顔をして言ったら、先生の顔も急に引き締まった。 「――生徒指導室行った方がええな。」 そう言って、先生は立ち上がった。