Monochro world


少し経って、家に私しかいなくなって私はリビングに降りた。



そこには少し冷めてしまった朝食が置いてあった。



フレンチトーストになった食パンが2枚、大きいオムレツ、コーンスープに牛乳。



私はそれを見て静かに涙を流した。



「こんなに食べれられるわけないやん…。」



お母さんの優しさに触れ、とても温かい気持ちになった。



今日はつわりも落ち着いてるから朝食を残さず食べた。



―――君は愛されて産まれてくるんだよ?



嬉しくて、お腹をさすった。




ピンポーン…!




――誰?



嬉しさに夢見心地で私は玄関に向かった。