――――――――――…… 「澪、出てきてご飯食べなさい。」 「…。」 膝をついて頭を下げたのに、お父さんは認めてくれへんかった。 お母さんは、内心堕ろしてほしいと思ってるやろうけど、一応産むことを認めてくれた。 「澪、ご飯食べたくないなら食べんでええから、お父さんが家出たらあんたも学校に行くんで?」 私がお父さんと顔を合わせずらいだろうと思い、お母さんは気を使ってくれた。 優しい声につい甘えてしまい無視していたが、 「お母さん、もう行くで?」 と言って私の部屋の前から気配を消した。