Monochro world


そんな気持ちが通じたのか、翔太はフッと笑った。


「1週間やる。」


「え?」



「1週間後、俺と結婚するか、そのアホとおるか聞かして。」


ポケットに手を突っ込み、翔太は振り返り去ろうとした。



「せや。俺、この3年間澪と“うみ”のことを忘れたことなんて1度もないから。」



それだけ言うと「じゃーな」っと言って帰ってしまった。



――“忘れたことない”



そんなこと言われても、私らを捨てたんは紛れもないあんた……


翔太やないん?



何が…


何がどうなってんの…?