Monochro world


「こんなとこでプロポーズなんて、アホちゃうん?」



気づいたら近くの花壇に優太が腰掛けていた。



久々に3人でおるのに、昔とめっきり変わってしまった空気。



「てか宇美はどしたんや!」



「高橋に任してきた♪」



「なっ…!!」



優太はのんきに笑顔で言ってきた。



“高橋”とは、高校の時のクラスメート。



――優太に任すって言って出てきたのに…!



「優太やなくて、俺と話してたやろ?」



「――いたっ…!」



強く握られすぎた手首が軋む。


これは、翔太の独占欲の現れだ。


昔はこの独占欲によく振り回された。