Monochro world


「そんなに睨むな。」



そう言ってふいっと目を背けた。



また私を拒否するの…?



あの時の繰り返し…



「俺、今働いてんねん。」



「…は?」



私は頭にやっていた手をのけて前を見ると笑っている翔太がいた。



――あの時とは違う?



人は時の流れに身を任せ成長する。



想いは時の流れに流されないのかな…?






「俺と結婚して3人で暮らさへん?」




強い眼差しに迷いは見られなかった。




目の前におる翔太(コイツ)の想いは……




どうなってんの?