私はスッと立ち上がって姉ちゃんの方を見た。 姉ちゃんは、その私の顔を見て不安そうな顔になった。 ――私に発破かけておきながら… 「いってくるね。」 私は笑顔で部屋を出た。 何があってもくじけない。 私は独りじゃない。 そう心に刻み、一歩踏み出した。 まだ見ぬ子のために――…