何かようわからんかったけど、校門を超えたくらいに私は翔太に言った。 「なぁ、翔太。今日話があるし、放課後ちょっと教室おってくれへん?」 「ん?別にいいけど、今じゃあかんの?」 「んー…。あとがええねん。」 まだ逃げてんねんな… 私。 私の気持ちを察したのか、優太が 「お前フラれるんちゃうん?」 など茶化していた。 ちょっと、その茶化しはいただけんかったけど、翔太の気がそれたからありがたかった。