アキトくんが顔を真っ赤にさせながら恭平を呼ぶ。



「?」



「恭平さん…僕…あなたが好きでした。だから、彼女が羨ましかったです」



「わ~アキトホモだったのかよ!」



「あなたには関係ないですよ…頭の悪いあなたなんかには!」



そうだったんだ。アキトくん…なんか、申し訳ないよ。でも、恭平は譲れない。あたしも好きだから…



「アキトありがとうな?また会おうぜ?」



「はい!」



「…ならもう行くか、どうせこいつらも引っ越しの準備あるだろうしな」



「だね?…皆ありがとう!」



あたしは笑顔でそう言った。荷物はあまりない。旭さんにもらったクマさんのリュックザックを担いでいる。



序でに恭平もお揃いだった。他のメンバー?は、引っ越しの準備で張り切っている為お見送りに現れたのは、篠原さんに巳艶くん、アキトくんに若菜くんに桐生さんだけだった。



あたし達は、頭を下げそれから手を振った。別れは辛いけど…いつかまた会えると思ってあたしと恭平は涙を我慢した。



end