「お世話になりました!」



「………」



篠原さんは、あたしを一瞬だけ見たけど視線を逸らされた。でも、巳艶くんが変わりにあたしに微笑んでくれた。



「また遊びに来てね?住所は、隣町だから」



「はい!」



若菜くんは、笑顔だ。その笑顔を見てるとあたしは、楽しかった思い出がすぐに浮かんだ。



「そう言えば、いつ紫海と携帯交換したんだ?」



「赤茶には教えないよーだ!」



「くっそ!ムカつくな!こいつ…」



「何言ってんの!?赤茶の癖に!」



わ!ケンカなりそうだ!



「おい!メス女…これやるよ…」



桐生さんがくれたのは、お小遣いだった。それも、たくさん。



「あありがとうございます!」



「まぁ、なんだ…遠慮とかしてるなら、いつかデートに付き合え」



え!?でデート!?



「桐生!紫海は、俺様のなんだよ!とるなよな?」



恭平そんなハッキリと…



「き恭平さん…」