「満咲、入るわね」


二回扉を叩く音がして満咲の母が入ってきた


「けほっ お母さんごめん
昨日久しぶりに遊んだから疲れちゃったみたい」


満咲は昨日霧恵達と別れて家に着いたとたんに熱を出したのだった


「いいのよ 楽しかった?」


「うん、すごく楽しかった」


そう言って微笑んだ満咲に母、千代も微笑み返した



「でも…あまり無理はしないでね?」


つぶやくように言った千代に満咲は精一杯笑って見せた


「大丈夫だよ とりあえず高校は卒業するし」


そう言った満咲は少し悲しそうにも見えた