「――ショータッ!」
「調子どう?」
外はすっかり暗くなった夜6時。チームの奴らと最終打ち合わせをしていると、昴とキョウが控え室にやって来た。
「ボチボチやな」
俺が笑うと、昴とキョウはチームの奴らにも挨拶をする。
「いや~! 毎回来てくれてありがとなー! 昴とキョウもチーム入らねぇ? ふたりが入ってくれたら人気爆発間違いなしっ」
「俺のダチを客寄せ目的で勧誘すなアホゥ!」
玄の頭をバシッと叩くと、頭を押さえながら睨まれた。
「なんだよ~。つかふたり共聞いた? こいつ今日奈々ちゃんに告るんだぜー!」
「玄ぉおおおお!!」
勢い良く立ち上がると、キョウと昴は目を丸くして俺を見つめた。
こっぱずかしくて、キョウと昴には奈々が好きやってちゃんと伝えてないねんぞ!?
まさか玄にバラされるとは思わへんかった……。
「あー……気付いとると思うけど、俺、まあ、そういうことやねん」
ガシガシと頭を掻くと、キョウは相変わらず失礼なほど盛大に吹き出したけど、昴は笑った。
「しってた~」
「ぷ、くくっ……やっと告白すんだ?」
「あーっハズッ!」
俺らで恋バナとか気色悪いねん!
「ショータ、ガンバッテ」
「ミスるなよ」
「……おう」
やっぱり照れくさいけど、勇気をもらった気がした。



