「きぃーれぇーっ!」
ピョンピョン飛び跳ねて夜景の綺麗さに感動していると、隣に立つ昴が微笑んだ。
「ヨカッタ」
昴の提案で大型百貨店の最上階にある展望台にやって来たあたしたち。
「あそこらへん学校かなぁ?」
「アッチはトールhouse?」
「あっちは昴の家らへんだよね」
カップルで溢れる展望台。大きな窓ガラスから覗く街並みは、キラキラと輝いていた。
「凄いなぁ……」
窓ガラスに手をついて、どこまでも続く広い街を隅々まで見下ろす。
「スゴイ?」
不思議そうに首を傾げる昴に、微笑みかけた。
「こんなに大きい街だけどさ、日本の一部でしかないんだよね」
「ウン……そういわれれば」
「しかもさ、あたしと昴が出逢ったのって、この街にあるたくさんの学校のひとつじゃん」
「……ウン」
「こんなに広い街で、たくさんの学校の中で、大勢いる人たちの中で、あたしと昴が出逢ったんだよ? ……奇跡だよね」
しかも、お互いを想い合って付き合ってるなんて、更に奇跡だよ。
あたしはその奇跡に、心から感謝する。
昴だけじゃない。
親友の奈々に出逢ったことも、翔太やキョウに出逢ったことも。
隼人や大聖や忍や湊磨に出逢ったことも。全部、奇跡だよね。
あたし、幸せだ。



