「――ひゃっ!」
昴があたしのパーカーのファスナーを下ろして、Yシャツのボタンに手をかけた時、素っ頓狂な声を出してしまった。
昴の手は止まって、至近距離であたしを見下ろしている。
あたしの心臓……ドキドキしっぱなしです……。
「トール……」
昴……。あの、顔、近いんですけど……。綺麗すぎるんですけど……。
あたしの心臓、口から飛び出そうだよ。
そしたらこの距離だと、昴の顔にあたしの心臓べちゃっと付くよ。
それマズくない? ちょっと面白いけど、やっぱグロテスクじゃない?
「イヤだったら、テ、あげて」
手? 何で? 何がイヤだったら?
「あと、イタかったときも」
痛い? 何が?
え……昴やっぱりあたしを食べる気なの!?
「食べないでっ」
「ガマンできない」
そんなにお腹すいてるの!?
「何か作ってあげるから!」
「チガウよ。そういう、イミじゃない」
「…………へ?」
涙目で見上げると、昴はベッドに膝を付けたまま起き上がる。
「トールが、たべたい」
「食べたいって何!?」
「すぐわかるよ」
説明なし!?



