「げほっ! ごほっ! うへぇっ!」
「お前本当に女かよ!」
「隼人が変なこと言うからじゃん!」
昴とレイはただの幼なじみなの!!
「可能性の話しただけだろーが」
「うるさいうるさーい! 昴とレイは本当にただの幼なじみなのっ! それに昴の彼女はあたしなのっ」
「つか朝の全校総会はいたから見たけど、レイってやつ超綺麗だよな」
「隼人嫌い! バカ! チキン!」
「チキンって呼ぶのやめろっつぅの!」
ふんっ! 隼人のバカ!
綺麗なんてわざわざ言われなくても見て分かるもん!
あたしなんかより全然……昴とお似合いなことくらい……。
「どうせあたしは子猿ですよ……」
「だぁっ! 悪かった、ゴメンって! お前は可愛いから安心しろっ」
「隼人に言われても嬉しくない」
「テメェ……!」
可愛い、可愛い、カワイー。
嬉しい言葉。素敵な言葉。
だけど昴じゃなきゃダメなの。
昴だけが使える、魔法の言葉なの。
「はー……。まあ明日、昴連れて来いよ。サービスしてやっから」
ぐしゃぐしゃとあたしの頭を撫でる隼人を見上げると、苦笑しながらも優しい目をしてくれる。
「うん……。美味しいから、また来る」
「明日はデザートも食えよ」
ニヤッと悪戯っ子みたいに笑う隼人に笑顔を返して、明日昴と過ごせる時間に思いを馳せた。



