「はじめまして、透。昴の幼なじみのレイよ。仲良くしてね」
あ……あれ?
なんか……いい人?
「こちらこそ仲良くして下さいっ! 昴の彼女の向井 透です!」
「やだ、何で敬語?」
フフっと笑ったレイに昴が答える。
「トールは、コーハイだもん」
「は!? 年下なの!?」
「……? ウン」
「年下好きだっけ?」
「トシ、カンケーないでしょ」
「透だから好きーって?」
「ウン、そうっ!」
昴の言葉にポッとピンク色に染まるあたしの頬。それを見た昴が優しく微笑む。
「カワイー」
「は……はひ……」
あなたこそ可愛いです! 何その笑顔! アドレナリンがめっちゃ出ましたっ!
「この2人はなぁ、いつでもどこでもイチャつくんやで~?」
「ほんと、見てるこっちが恥ずかしいくらいよ」
「まあそれが2人らしいよね」
翔太たちが口々に話し、レイは「ふぅん?」と笑ってみんなの顔を交互に見る。
「2週間だけだけど、みんなも仲良くしてねっ!」
レイは女のあたしでもドキッとするような、とびきりの笑顔で言った。



