プラチナ王子sequel



──バレンタイン当日──



「寝坊したぁぁああああ!!!」


目を覚まして携帯を開いたあたしの第一声は家中、もしくは家の外まで響き渡った。


11時過ぎって! アホか! 寄りによって何で今日寝坊するんだあたしのバカ!



急いでベッドから飛び起きて部屋を出ると、階段を降りて洗面所に走り込む。


あああああ……今日はお洒落しようと張り切ってたのにーっ!!


鏡に映った自分の寝癖のひどさに、鏡を叩き割りたくなった。


だけどちゃんと直してる時間などないのでちょっと水で濡らして乾かして終了。


洗顔と歯磨きを終えて再び部屋に戻り、制服に着替える。


「パーカーパーカー!」


カーディガンの代わりに着るオレンジのパーカーをクローゼットから引っ張り出す。


パーカーを着てから深緑のブレザーを羽織り、鏡の前に立てばドスッピンの自分が映った。


「あぁ~……! もういい! 変わらない!」


眉だけでも書こうかと思ったけど、知らん!



いつも結ぶ前髪は適当に斜めに流して、財布しか入ってないカバンを持って玄関へ走る。


「いやーっ! チョコッ!」


慌ててリビングに戻り、夜なべして作ったチョコをカバンに突っ込み背負った。


ここまでして11時30分前。


真っ赤なスニーカーを履いて、駅まで猛ダッシュ。



学校に着く頃には昼休みになっちゃう!



昴に一番にチョコあげたかったのにぃぃいいい!!