プラチナ王子sequel



そんなあたしの意気込みも虚しく。


「おい明後日やぞ透ーっ!!」


お見合いはついに明後日に迫っていた。



「だって教えてくれないんだもん! 奈々怖いんだもん!」


今日なんて思いっっきり頭叩かれたんだから! 見たこともない虫がとまってたから、って! 

それつまりあたしの頭脳は虫と同レベルって言いたかったと思うんですよね!



奈々は相変わらず不機嫌で、翔太に告白されてから昼食も学食でとらなくなった。


今日も先に帰っちゃったから、あたしと昴と翔太とキョウでいつものカフェに集合したんだけど……。


作戦会議というより、もはやあたしのダメッぷり報告会みたいになってる。



「もうヤダ……奈々怖いナナコワイ」


テーブルに突っ伏すと、隣に座る昴が頭を撫でてくれた。


昴……。言ってないのに叩かれた場所が分かるなんて、さすが王子です。素敵です。


あたしとお見合いして下さい!



「なんか他に方法ないん!? 場所分からんと何も出来ひんやんけ!」


昴に熱視線を送っていると、翔太がそんなことを言いだした。


「そう思うなら翔太からも奈々に聞いてみてよぉ~……」

「ふんっ」

「ふんって何!?」

「ダメダメ。翔太、奈々に冷たくされてるんだよ。メールも電話も返ってこないんだって」


キョウの言葉に驚きから目を見開く。


翔太を見るとムスッとしていて、本当なんだと思った。