告白大会。


レンが今日、意中の相手に思いを伝えてしまう―――




「ミライも頑張れよな、告白」



「あ、うん…」



「じゃ、俺ちょっとカンジ達の様子見てくるわ。ミライも一緒に来るか?」



「あ…あたしはいいや!此処で待っとく」




上手く笑えてる?

お世辞にも上手とは言えないような笑みを浮かべながら、あたしは校舎へと戻っていくレンを見送った。


いや、ただ見る事しか出来なかった。



―――ダメだ、あたし。


チャームを封印する前に決めたはずなのに。


「レンに心に決めた相手が居ても、それでいい。あたしは素直に、レンの気持ちを受け取っておくから」と。



人間って、本当に欲張りな生き物だ。




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