「寛司、最近何かあった?」



「は?」



「だって最近の寛司おかしいもん!悩みなら聞くよ!あたしに出来る事ならなんでもするし!」




気が付けば、あたしの口からはこんな言葉が飛び出していた。


ハッとして急いで口を手で押さえようとする。だけど、その行動は寛司によって遮られる。


両手首を掴まれ、そのまま近くの電柱に押し付けられる。




「かん…じ…?」



「本当に何でもしてくれるのかよ」



「え?」



「俺の悩みを聞いたら、本当に未来は何でもしてくれるのか…?」




あたしに覆いかぶさるようにして、距離を縮めてくる寛司の顔が見れない。


視線を逸らすと、顎を持ち上げられて、無理矢理寛司の顔を見なければいけないハメとなった。




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