今度はちゃんと聞こえたよ… 涼は私に“ガンバレ…”と囁いた… 『ありがとう…』 この人に出会えてよかった… 彼でよかった… ちょっぴりの笑顔をつけて、私は軽くおじぎをした… そして後ろに下がりながら小さく手を振った… そのままエレベーターに乗り込む… 最後に見た涼は優しく頬笑んでいた… ビルたちの光の海が見えた夢の世界から私を乗せた箱が地上へ向っている… 現実へゆっくりと戻ってゆくように… これからの事はわからない… でも、変わらないものが私にはあるから…