敬子が口元を押さえて泣いている… 『敬子…』 『可奈…写真の裏に…』 写真の裏には… “淋しい時はオレもこの写真を見てる… 約束の場所で…二人で星を見よう… 愛してる… ” 『春樹…』 私は写真を胸に当てて何度も名前を呼んだ… 『可奈…遠慮しないで…何でも口に出していいよ…』 『敬子…』 『可奈…ずっと我慢してるでしょ…春樹さんのこと、信じたくないよね…でもさ…』 口に出したら、楽になるかもしれない… でも…怖いんだ…