真理子の声が震えている… 『春樹が…春樹が愛した人は…お姉ちゃんだけ…それはずっと変わらなかった…きっと、これからも…』 真理子は涙ぐみながら叫ぶと部屋から出て行った 私は全身の力が抜け、その場に座りこんだ… 真理子の最後の言葉が駆け巡る… …春樹が愛した人はお姉ちゃんだけ… あの言葉… 真理子は本気で言っていた… 真理子のお姉さん… あの、写真の女性だ… やっぱりあの人は春樹の愛した人… 真理子のおかげで、一度にいろいろ知ってしまい、混乱している… どうしたらいいの…