マンションの前まで来ると、持っていた紙袋を私に渡した… 『ありがとね…』 春樹は私の頭をポン…として、帰って行った… 部屋に寄ってもらえばよかったかな… でも春樹… なんで今日いたんだろう… ご飯食べに行くところだったのかな… 会えてよかった… 帰ってゆく春樹の後ろ姿を見ていた… 大人の男の人… そう感じさせる背中を見えなくなるまで見送った…