突然、後ろから声が聞こえてきた。 あたしは、反射的に後ろを振り返る。 後ろは木の幹… と思ったら、反対側に誰かがもたれ掛かっている。 「誰…?」 「俺か?幽霊。」 は…? こんな昼間に幽霊なんているはずない。 ましてや、本当に幽霊なら、自分で幽霊だって名乗らないでしょ… 「嘘だし…」 自称幽霊さんは、少し笑いながら言った。 そして、木の幹で隠れていた姿を現した…