好きな人がいる。 とても、とても好きな人。 だけど私達はいつも こっそりと会わなきゃいけなかった。 太陽の下で腕を組んで笑い合ったり 星空を見ながら一緒に眠りにつくなんてこと 絶対にできなかった。 デートと言えば、人目を忍んで 締め切った部屋の中で、ただ体を合わせるだけ…。 なぜなら彼には私の他にも 大事な人がいたからで…。