私もそろそろ退散しなきゃかなと思っていると、 「あれ…、お客さん…?」 そう言いながら部屋に入ってきた父親を見て、 私は思わず凍りついてしまった。 …長身の体に、見覚えのある制服姿。 短い髪が際立たせる端正な顔立ち。 それは、 ずっと好きだったトモシだった…。