ある場所?
 知ってますとも。私を誰だと思ってますの?

 紙と鉛筆の在り処、電話台の引き出しを凝視しながら、ガリトーをもしゃもしゃ租借する。

 私の頭の中には、作戦の手順がぐるぐると回りだす。

 紙、鉛筆、ガリトー旨い。
 紙、鉛筆、ガリトー最高。

 最後のひとかけを口の中に放り込み、電話台に直行。

 紙はA4サイズ。ちょっと小さいかな。
 なんの、2枚繋げればいいじゃない。

「正志!! のりかセロテープが必要だわ!!」

「ねえよ。つうか、お前、下なんか穿けよ」

「今はそれどころじゃないのよ! どっかにないの?」

「ねえっつうの。風邪ひいてもしらねえぞ」

 うーん。両方ともないのか。

 そうよ!
 アレがあるじゃない。

 昨日の残りのアレが!!