CE-LI-NE

ロビーを駆け抜け、外へ出る。

そしてセリーヌは、ちょうど空中から爆炎の鎖が飛翔するのを見た。

その矛先が、ストリートを挟んで向かいの商店へ突き刺さる。

轟音と、連続する爆発。

小さな赤い花が咲き乱れた商店は、綺麗に内側へと倒壊し、そこだけが廃墟となった。

「なんだよまたファイアルか!?」「なに考えてンだよ!?」「逃げて――!!」「わああああっ!」「焼き殺されるのはごめんよ!!」

人々が逃げ惑い、叫喚が粉塵とともに空高くまで響きあがる。

「ああっ、神様は、神様はあたしに救いをくださるのですね!?」

と、その人の流れの向こうから、あの少女が、ゆっくりと歩いてきていた。

まるでお使いを頼まれたような足取りで、ストリートを歩いてくる。

「セリーヌ・ウォン・ドストロフ、あたし、使命のためにアナタを殺さなければいけません」

その周囲に浮かぶ、火の玉。

再び始まるのは、灼熱爆炎の連鎖。

その矛先を見極め、セリーヌは大きく横へ飛んだ。

標的を失った炎の鎖はレンガを砕き、そこで数十回炸裂する。

小さな粒子まで爆砕されたレンガが、塵となって宙に舞った。