そして彼は、一歩、セリーヌより前へ歩み出た。
声を張る。
「君、ちょっと聞きたい!」
少女の顔が、ゆっくりと下がる。
正面からまじまじと、視線が交錯する。
「君はなにか、セリーヌに恨みでもあるのか? 聞いているとずいぶん彼女に執着しているようだけど?」
「アナタは、どなたですか」
「僕はルイス。彼女の幼馴染み。降魔師さ」
「降魔師さま……でしたら、あの方と同じなのですね」
(あの方……?)
セリーヌは抱いた疑問を、口にはしない。
少女は今初めて、ルイス相手に満足な会話をしているのだから。
「降魔師さま、あの方と同じ位にあるご賢明なアナタならおわかりになりましょう。その女は悪魔なのです、死なねばならないのです」
「それはなぜ?」
「なぜ? その女は、セリーヌ・ウォン・ドストロフは、あたしの父を追放し、あまつさえ投獄した、憎き仇にございます!!」
「父を、追放、投獄……?」
「な!!」
瞬間、セリーヌは理解した。
なぜ今まで気付かなかったのか、なぜ今まで思い出さなかったのか……
「そうかお前っ、ハザーランド大佐の娘かっ!!」
声を張る。
「君、ちょっと聞きたい!」
少女の顔が、ゆっくりと下がる。
正面からまじまじと、視線が交錯する。
「君はなにか、セリーヌに恨みでもあるのか? 聞いているとずいぶん彼女に執着しているようだけど?」
「アナタは、どなたですか」
「僕はルイス。彼女の幼馴染み。降魔師さ」
「降魔師さま……でしたら、あの方と同じなのですね」
(あの方……?)
セリーヌは抱いた疑問を、口にはしない。
少女は今初めて、ルイス相手に満足な会話をしているのだから。
「降魔師さま、あの方と同じ位にあるご賢明なアナタならおわかりになりましょう。その女は悪魔なのです、死なねばならないのです」
「それはなぜ?」
「なぜ? その女は、セリーヌ・ウォン・ドストロフは、あたしの父を追放し、あまつさえ投獄した、憎き仇にございます!!」
「父を、追放、投獄……?」
「な!!」
瞬間、セリーヌは理解した。
なぜ今まで気付かなかったのか、なぜ今まで思い出さなかったのか……
「そうかお前っ、ハザーランド大佐の娘かっ!!」

