「千波……さん?」 「凛が春樹と知り合いさえしなければ……私達は別れてなかった」 冷たいナイフのように、私をじっと睨みながら今度は呟くように低い声で。 その……悪魔の宣告に私の思考回路は停止する。 今何て? 春樹の元カノが……千波さん? 私と出会ったから……春樹と千波さんは別れたの? まさかそんな事があるなんて。 頭がうまく回らない。